クソみたいな現実から逃げた先はヤリチン金無し夜勤コンビニバンドマンでした

作家
ぐりだそうむ, THE猥談
発売日
2022-09-24
価格
¥385
ページ数
50ページ
レーベル
THE猥談

作品紹介

「所謂、家庭環境がよろしくなかった」 女子大生の服部沙耶は、行動すべてを把握し異常なまでに執着してくる母との二人暮らしに息を詰まらせていた。このままでは自分が壊れてしまう――。「一人暮らしをしたい」と告げたことをきっかけに、泣き叫び足に縋りついてくる母の歪んだ愛情から逃れるように、沙耶は衝動的に家を飛び出した。 冷たい雨に打たれ、あてもなく彷徨い着いたコンビニの軒先。そこで彼女を待っていたのは、大学の先輩・ナオキとの偶然の再会だった。ずぶ濡れの沙耶に飄々と「家出?」と問いかけ、なぜか消費期限切れのケーキを差し出すナオキ。その突飛な行動に張り詰めていた感情の糸が切れ、沙耶は泣きながら笑い出してしまう。 「じゃあ、家で食うか」。その一言に導かれ、沙耶は彼の散らかった六畳一間に足を踏み入れる。バンドマンで金も無さそうな彼の部屋で、ついに堰を切ったように母親への苦しみを吐露する沙耶。しかし、同情を期待した彼女に返ってきたのは、「俺に話してどうしてほしいの?」という冷たい問いかけだった。 突き放すような言葉に追い詰められた沙耶は、心の奥底に押し殺していた本音を叫ぶ。もう何も考えたくない。生きてるのが苦しいけど死にたくない。だから、あなたの手で頭の中をめちゃくちゃにしてほしい、と。その魂の叫びを、ナオキは静かに受け入れる。苦しむ沙耶の顔を見て「可愛いね」と微笑む、歪んだ優しさ。クソみたいな現実から逃げ込んだ先は、決して何も解決してくれない男の腕の中。そこは沙耶にとって唯一の逃げ場所であり、底なしの沼の始まりだった。

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