結婚適齢期の、結婚を前提とした、結婚のための関係なのに

結婚適齢期の、結婚を前提とした、結婚のための関係なのに

作家
ぽけろう
発売日
2026-07-18
価格
¥990
ページ数
85ページ

作品紹介

お互いフリーでちょうどいい年齢だから付き合った。結婚を前提とした、結婚のための関係。それなのに――恋人とのセックスが苦痛だ。 28歳の水沼美澄は、大学の先輩だった黒田慶一と卒業後の飲み会で再会し、「お互いフリーでちょうどいい年齢だし、身元も分かってて安心だから」という合理的な理由で交際を始めた。結婚を前提にした同棲生活は穏やかで、黒田は信用できるし優しくて良い人。ただ一つ、セックスだけが問題だった。 前戯もなく、服も脱がされず、潤滑油に頼って淡々と行われる「儀式のような」行為。普段は口数が少ない黒田は、行為中もさらに無口になり、ただ出し入れするだけ。美澄は友人に「そーんな関係辞めたらァ!?」と驚かれるが、「結婚は各々の自立を前提に財産を共有する仕組みだから」とロジカルに反論する。それでも友人の「事前にナカの準備しといてみたら?」というアドバイスに従い、帰宅が早い日にはこっそり準備を始めることにした。 しかし、久しぶりの刺激に身体は正直で、ありきたりな教師モノのAVを見ながら、ローターを使ってひとりで盛り上がってしまう。誰にも言えない性癖に羞恥心を抱きながらも、止まらない快感に「いく、イクイク……っっ♡♡」と盛大に達してしまったまさにその瞬間――帰宅した黒田が、その現場を目撃してしまう。 「……ごめん......ただいま」 終わった。普段マグロの自分が、ひとりで派手にイっているところを見られた。消えたい気持ちでいっぱいの美澄。だが、黒田はいつも通り「じゃあ しますか」と淡々と告げる。そのままいつものセックスが始まるかと思われた矢先、黒田の態度がいつもと違う。 「嫌じゃないならしたかった」「……俺はいいので美澄さん気持ちよくなってください」 突然の言葉と、これまでにない熱のこもった眼差し。黒田は美澄が触られるのを嫌がっていると思っていたと告白し、美澄もまた、胸が小さいことへのコンプレックスを打ち明ける。すれ違っていた本音が重なったとき、ふたりの関係は静かに、しかし確かに動き始める――。

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