葵くんの溺れるやさしい社会隔離

葵くんの溺れるやさしい社会隔離

作家
いろとりっぷ
発売日
2026-03-13
価格
¥990
ページ数
80ページ

作品紹介

仕事も人間関係も、もう何もかもが限界だった。元アパレル店員の美衣子は、心ない言葉とプレッシャーに心をすり減らし、すべてを投げ出して逃げ出した。大きなスーツケース一つを手に、彼女が向かったのは、大学時代の知人・葵が住む部屋。何年も会っていなかった彼だけが、最後の頼みの綱だった。 突然の訪問にもかかわらず、葵は「来てくれて嬉しい」と穏やかな笑みで美衣子を迎え入れる。事情を一切問わず、ただ優しく包み込むような彼の態度に、張り詰めていた糸が切れ、涙があふれる美衣子。「辛い時、ただ頭をおかしくしてくれる」──昔から変わらない彼との関係を思い出し、美衣子は思考を放棄し、その身を委ねることを決意する。 求められるままに肌を重ね、与えられる快感に溺れていく日々。葵の指先が、舌が、美衣子自身も知らなかった身体の扉をこじ開けていく。「優しいから」と囁く彼の言葉とは裏腹に、その行為は次第にエスカレートし、彼女を人間としての尊厳から引き剥がしていくようだった。汚れることを許され、まるでペットのように扱われる異常な状況。しかし、その屈辱的な快楽の中に、美衣子は社会では得られなかった安らぎと解放感を見出し始めてしまう。 これは歪んだ支配か、それとも究極の救済か。葵の甘い毒は、美衣子を外界から隔離し、二人だけの閉じた世界へと閉じ込めていく。社会から切り離された部屋の中で、彼女は身も心も彼のものへと作り変えられていく──。心と身体を蕩かす、甘く危険な軟禁生活が、今、始まる。

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