鳴海 光のはじめてを食べたい

鳴海 光のはじめてを食べたい

作家
こんこんとちゅ。
発売日
2024-04-26
価格
¥880
ページ数
74ページ

作品紹介

「先輩、終電逃しちゃいましたね」 会社の後輩・鳴海光(なるみ ひかる)の家で、深夜2時、二人きり。面倒見のいい先輩・藤田瑠美(ふじた るみ)は、いつも通り人懐っこい後輩をからかいながらも、この状況に微かな緊張を覚えていた。流れる映画の音だけが響く静寂の中、光がぽつりと呟いた一言が、二人の関係を永遠に変えてしまう。 「……僕、ほんとは童貞なんです」 純粋で、どこか弟のようにも思っていた後輩からの突然の告白。瑠美の脳裏に、これまでの日々が蘇る。仕事で頼ってくれる真面目な姿、一緒に飲みに行っては他愛ない話で笑い合った夜、そして、自分が失恋のどん底にいた時に、不器用ながらも必死に慰めてくれた彼の優しさ。ただの後輩ではなかった。けれど、この告白は、瑠美の中に眠っていた“女”の顔を呼び覚ますには十分すぎるほどの破壊力を持っていた。 年上の先輩として、冷静に、常識的に諭すべき。そう理性では分かっているのに、心の奥底から抗いがたい欲望が湧き上がってくる。「彼の“はじめて”が、欲しい」。一度芽生えた独占欲は、もう止められない。 「……こっちで話す?」 妖艶な笑みと共に差し伸べられた誘いの手。純粋な憧れと初めての欲望に戸惑う年下男子と、彼のすべてを味わい尽くしたいと願う年上女性。理性のタガが外れた一夜が、今、始まろうとしていた。

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