私なんかに奉じて仕える嘉山さんの性癖は歪んでる
- 作家
- 藤高つむり, 保田飯飯
- 発売日
- 2025-09-12
- 価格
- ¥693
- ページ数
- 80ページ
- レーベル
- THE猥談
作品紹介
会社でも家でも、自分の居場所なんてない。自己肯定感が低く、日々の業務や人間関係にすり減る会社員・瀧本ゆかり。彼女には、誰にも言えない秘密があった。それは、会社帰りに母親に嘘をついてまで通う、ある男性のマンションの一室。そこで行われる、二人だけの特別な時間だ。 部屋の主は、半年前マッチングアプリで出会った嘉山という男。彼は訪れたゆかりを「ハッピーです」と笑顔で迎え入れ、まるで神様かお姫様のように丁重にもてなしてくれる。お茶を淹れ、食事を用意し、疲れた身体を優しく解きほぐす。「奉仕するのが俺の性癖なんです」――そう言って、彼はゆかりを喜ばせることに至上の喜びを感じていた。 職場で誰からも必要とされず、自分の存在価値を見失いかけていたゆかり。孤独に押しつぶされそうになり、半ばヤケクソで始めたアプリで出会ったのが、この奇妙な性癖を持つ嘉山だった。「私なんかが、こんなに尽くされていいの…?」初めは戸惑い、申し訳なさでいっぱいだったゆかりも、彼の献身的な奉仕を一身に受けるうち、次第にその快感に心を委ねていく。 乾ききった心と身体が、彼の指先で、言葉で、視線で、少しずつ満たされていく。尽くされることでしか得られない高揚と、自分を肯定される喜びに、ゆかりは溺れていく。歪んでいるとわかっていても、もうこの関係は止められない。これは歪な主従関係か、それとも互いを救うための運命の出会いか。奉仕する男と奉仕される女、二人の歪で甘美な癒しの時間が、今始まる。