あの役者の男は私の普通を剥いで、堕として、還さない
- 作家
- ハコ, 保田飯飯
- 発売日
- 2025-03-18
- 価格
- ¥495
- ページ数
- 81ページ
- レーベル
- THE猥談
作品紹介
食品メーカーの経理として働く井上美智子。彼女の平凡で穏やかな日常は、一人の男によって静かに侵食され始める。その男、天野直季は、複数の女性と関係を持ち、親友の真由美を泣かせた最低な男のはずだった。 「一言言ってやる」。正義感に燃える美智子は、役者である天野がSNSで売っていた舞台のチケットを購入し、彼に会う口実を作る。しかし、実際に会った天野は、人懐っこい笑顔を浮かべ、役者の夢だけでは生活できずにアルバイトを掛け持ちする苦労人だった。彼の誠実そうな態度と、舞台上で見せた魂を削るような演技に、美智子の決意は揺らいでいく。 観劇後、天野に誘われるまま二人きりでバーへ。そこで彼は「自分の人生は嘘ばっかりだ」と弱さを見せる。その雰囲気に流され、美智子もまた「あなたに文句を言うために来た」と本当の目的を告白してしまう。すると、天野は待っていたかのように不敵に微笑み、彼女の唇を奪った。「…それで?」――挑発的なその一言で、彼の纏っていた好青年の仮面が剥がれ落ちる。 流されるように彼の部屋へ招き入れられ、玄関で交わす激しいキス。「会う前からこうしたかった」と囁かれ、美智子の心は蕩かされていく。しかし、服を剥がされながら始まった愛撫は、親友との関係を執拗に問いただす、どこか支配的なものだった。抵抗しようとしても、彼の巧みな指先が与える快感に身体は抗えない。これは復讐? それとも、未知の快楽への扉? 普通だったはずの私の身体が、彼の前ではどんどんおかしくなっていく――。